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魚と私

幼い頃から魚好き。研究室でも水槽に魚を飼うほどです。長崎大学水産学部、初の女性教授、山口敦子さん。一度は諦めた魚類学者の道・・・けれど紆余曲折の末、東京大学大学院を経て研究者になりました。


研究者の道を進む上で、道標になってくれたのが「ナルトビエイ」です。まだ女性が船に乗ることを嫌われていた頃から、漁師さんに信頼を勝ち取り続けてきたフィールドワーク。その20年近い研究で、ナルトビエイの受精卵は9ヶ月半も休眠することが判明します。この休眠が意味することとは・・・。


研究と指導・・・多忙な中でも山口先生は、教え子に手料理まで振るまいます。その料理がまた絶品!縁もゆかりもなかった長崎は水産県、水揚げされる魚の種類は日本有数です。それは今に始まったことではなく、明治末から昭和初期の20年をかけて作られたグラバー図譜からもわかります。

 

長崎に水揚げされた魚を集め、図譜を作ったのはグラバーの息子、倉場富三郎。その精緻で美しい魚の博物画のとりこになった先生は、魚を愛した富三郎に自分を重ねているのかもしれません。そして先生は自分で大学に小さなミュージアムを作ります。魚と私・・・魚を愛する研究者の想いを描きます。
 

(制作:NBC長崎放送/宮路 りか)

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