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「ラジオならでは」番組に寄せられたリスナーの声にコメンテーター感激

radiko podcastで聴く

RKBラジオ『田畑竜介 Grooooow Up』でコメンテーターを務める、RKB毎日放送の神戸金史(かんべ・かねぶみ)解説委員長が、作家・帚木蓬生(ははきぎ・ほうせい)さんのインタビューを放送した際、帚木さんの小説『香子 紫式部物語』(PHP研究所)の著者サイン本をリスナーにプレゼントすると案内したところ、多くの応募が届いた。寄せられたメールを、4月23日の同番組で、田畑竜介・橋本由紀両アナウンサーと紹介した。

ベストセラー作家の自宅でインタビュー

RKB神戸金史解説委員長(以下、神戸):先週(4月16日)、作家の帚木蓬生さんが書いた小説『香子 紫式部物語』(全5巻刊行)を紹介しました。福岡県中間市にある帚木さんの自宅で3月末に録ったインタビューも一部放送しました。

「紫式部のすごさとは?」精神科医・ベストセラー作家の帚木蓬生が紡ぐ“本物の『源氏物語』”(radikoポッドキャスト)

作家・帚木蓬生さん

神戸:私から出版社にお願いして、『香子』1~3巻をリスナープレゼントとして提供してもらい、インタビュー時にそれにサインをもらいました。前回「帚木先生のサイン入りの1~3巻をプレゼントします」と案内したら、たくさんのメッセージが寄せられました。興味のある方がこんなにいるんだと思い、きょうはメールをプリントしてスタジオに持ってきました。

小説『香子』1~3巻

「帚木蓬生さんの『源氏物語』へのリスペクトを感じた」

田畑竜介アナウンサー(以下、田畑):まず、私から紹介します。福岡県宗像市のヘヴィーさんです。

「源氏物語」のあらすじは知っていましたが、キチンと読んだことがありませんでした。今回の話を聴いて、作者さんの原作へのリスペクトを感じました。

ボクも学生時代、歴史を勉強していたので、和歌や漢詩がその時のその人の心情を表すものとして重要だと感じていたので、入れないのはボクもダメだと思いました。その部分だけでとても惹かれ、応募させていただきました。

神戸:ありがとうございます。うれしかったですね。和歌や漢詩が登場人物の本音を表現しているので「きちんと訳さないと駄目なんだ」と帚木先生は話していました。

橋本由紀アナウンサー(以下、橋本):私も紹介します。久留米市の高尾淳子さんです。

神戸さんの言葉を、そうそう! とラジオの前で大きくうなずきながら聴いていました。

「香子」のことを知り早速図書館で1巻を借りてきました。が、仕事の合間を縫ってじっくり読むには、時間が足りず、期限が来て返却。その後は予約者が多くて待機の状態…。

サイン入りの3冊が当選したら、あと2冊は購入します!

橋本:図書館でも大人気ということですね。

神戸:「どうか当選しますように!」という熱いメッセージでした。ありがとうございます。

聴いて「居ても立ってもいられなく」

田畑:こちらは福岡市博多区のmade in saseboさんからいただきました。

毎朝営業先までの道中拝聴しており、本日の放送はいてもたってもいられなく久しぶりメールさせていただきました。

学生の頃は歴史が大嫌いでしたが、数年前の大河ドラマをきっかけに歴史が大変好きになりました。源氏物語など絶対に手を出さないと思ってましたが、帚木蓬生さんの「香子」のお話を聞いて是非とも読んでみたいと思いました。私には無理難題な事かもしれませんが、これをきっかけに読ませていただけたらなとおもい、今回応募させていただきます。

神戸:歴史大好きになったのはいいことですね。小説ですからフィクションですが、『源氏物語』の「帚木蓬生訳」の前後を、帚木さんが創作した「紫式部の人生」で挟んでいく、という珍しい小説の構成になっていて、非常に原文を理解しやすくなっています。

橋本:続いて、福岡市中央区のめいさんからです。

いつも楽しい放送をありがとうございます。息子の影響でRKBさんの朝の番組を聞き始めました。

今朝は私の知らない世界のお話が満載でradikoで何度も聞き直しました。特に源氏物語についての帚木蓬生さんと神戸さんのお話に興味を惹かれました。うその発言と和歌による本音を交えて書かれた文学大作にもう一度チャレンジしてみたいなという気になりました。帚木さんによる本は実際の和歌や漢文にも触れながら読み進めていけるとのことで、とても面白そうですね。アナウンサーのお二人と同様、源氏挫折組なので、これを期に読破できればと思い応募します。

神戸:アナウンサー2人だけじゃなく、私も挫折組ですから。

田畑:めいさんも同志ですね。いい息子さんをお持ちですね。

神戸:そうですね。radikoで何度も聴いていただいたというのもありがたいです。今回はこういう熱いメッセージがすごく多いんで。アリエスの瞳さん(福岡県宮若市)、浜崎油香さん(福岡市城南区)、藤木順子さん(佐賀県鳥栖市)、ほかにもいっぱい来ています。

田畑:『源氏物語』にいつかはトライしたいけれど、ちょっと難しかったという方が、それだけたくさんいたということですね。

橋本:どこからトライしていいか、私も分からなかったんです。

田畑:そんな方に「もう一度トライしてみたい」と思わせた、ということですね。

神戸:お伝えしてよかった、本当に。

パーソナリティが興味をもっていないのも「筒抜け」

田畑:最後に、福岡県筑紫野市の山内績さんです。

いつも聴かせていただいております。パーソナリティ中西さんの頃(註・1996年~2014年『中西一清スタミナラジオ』)からのリスナーです。一時期は、(立川)生志師匠の大喜利コーナーへもせっせと投稿し、手拭いをいただきました(笑)

今日の神戸さんのインタビュー、面白かったです。NHKでは絶対に放送出来ない内容(笑)

神戸:「大河ドラマ」のことを言いましたからね。

田畑:(私たちではなく)帚木さんが言ったんですよ。

「25人の女性を見事に書き分けてる。あれは凄い。日大の総長でも書けない」「紫式部、今、大河ドラマでやってる、あんな町娘みたいな、チャラチャラした女じゃない」

田畑:これは、先週の放送の内容で、私が言ったのではないです(笑)

聴いてる時間帯は、7時40分以降なのですが、コメンテーターさんの人選がいいです。あまり知られていない歴史の話、国際時事問題、業界裏話、更にスポーツは博識な玉木(正之)さん・・特に神戸さんのドキュメンタリー関連の話は興味深く聴かせていただいております。

それに面白いなと思うのは、各コメンテーターさんの話に対する田畑さんたちの相槌、リアクションです。そのトーンで、お二人がどの程度の興味、共感を抱かれたか分かります。

橋本:キャー! バレてる。

神戸:ははは、「これは、本当には興味を持っていないな」と全部わかっていると。

田畑:ラジオは、筒抜けになるんですよねー。

神戸:スタジオの雰囲気が全部そのまま、リスナーの皆さんに届いていますね。でも本当は、パーソナリティ2人がもっとしゃべりたくて、相槌を打ちたくてしょうがない時がいっぱいあるんだけど、2人がしゃべる時間がなかなか確保できてなくて、すみません。

田畑:ありがたいですね、山内さんのこういうメッセージ。

神戸:昔から聴いていただいているそうで、「実につまらないリスナーからのメールを、いかにも共感したふうにリアクションする某局」などと(笑)

田畑:相槌の仕方とかね。あえて私はそこを読みませんでした(笑)

「キャッチボールができるラジオの良さ」

神戸:他にも、ともしびさん(福岡市博多区)、メロンパンさん(北九州市小倉北区)、大森章子さん(福岡市東区)、ミルママさん(福岡県大野城市)、いっぱいメールが来ています。本当にうれしいです。今日ここで、当選者を発表しようと思っていましたが、まだ決められなくて。あとで「1人だけでごめんなさい」と言いながら選びたいと思っています。

これからもなるべく出版社などにお願いしてプレゼントをしたいと思っていますが、こうやっていろいろな方からメッセージが来るとうれしいですね。紹介する時間を取れないことが多いんですけど、ぜひ懲りずにメッセージを寄せていただけたらと思います。「こんなことをしてほしい」とか「もうちょっとこうしてほしい」でもいいし、やり取りができたらうれしいです。

田畑:キャッチボールができるのも、ラジオの良さでもありますからね。通勤・通学の時間帯と重なってなかなかメールを送れる環境にない、聴くだけで参加しています、という方も多いと思いますけども、「サイレントリスナー」とおっしゃらずに、時にはメッセージを送っていただけたらなと思います。本当にありがたいメッセージがたくさん届いて、「また、次からも頑張ろう」という気持ちになります。

神戸:皆さん本当にありがとうございます。

田畑:いつでも扉を開けて待っております、ぜひ送ってください!

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この記事を書いたひと

神戸金史

報道局解説委員長

1967年、群馬県生まれ。毎日新聞に入社直後、雲仙噴火災害に遭遇。福岡、東京の社会部で勤務した後、2005年にRKBに転職。東京報道部時代に「やまゆり園」障害者殺傷事件を取材してラジオドキュメンタリー『SCRATCH 差別と平成』やテレビ『イントレランスの時代』を制作した。現在、報道局で解説委員長。