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地域資源を生かす!竹炭パワー

自然豊かな宮崎の国富町にある『竹炭の里』では、美容、健康、環境をテーマに、昔ながらの本格土窯を使って、職人が匠の技で竹炭を生産。石鹸や化粧品・健康食品などをつくっている。父より会社を受け継いだ2代目社長の飯田浩一郎さん(55)は2016年より竹炭製品の輸出を開始。

 

2019年よりフランスへの輸出を開始するなど、アジアやヨーロッパに商品を売り出している。2023年にはドイツ・ケルンで開催された展示会ANUGA2023にも出展。国内でも百貨店での物産展などで好評を得ている。こだわっているのは、原料となる”竹”から育てること。孟宗竹を丹念に育て、最高級の竹炭と竹酢液を使った商品開発は多岐にわたる。


大学との連携や貿易を支援するジェトロなどの協力も得て販路を広げている竹炭の里。機械ではなく手焼きでつくる最高級の竹炭の魅力は少しずつ伝わり始めている。珍しい食用の竹炭パウダーも販売するなど、竹の生産から加工、販売までを手掛けている一貫性が魅力である。

 

地元では、竹炭を使ったピザやロールケーキも販売されるなど資源を活かした地域の魅力の発信にも一役買っている。原料、燃料、製法にこだわり続ける高品質な黒い竹炭のパワーとその魅力に迫る 。

会社名:有限会社 竹炭の里
担当者:飯田浩一郎さん
住 所:宮崎県東諸県郡国富町深年3845-13
電 話:0120-781-485
ホームページ:https://takesuminosato.co.jp/

取材後記

「竹炭を使った様々な商品を海外に輸出している会社が宮崎にある」と聞いたのは今から5年ほど前でした。コロナ禍で取引の減少などがあったものの、去年ドイツの商品展示会に参加したという話を聞き、今回の取材に至りました。


実際に会社を訪れた際に、飯田社長が自ら丁寧に製品ができるまでを説明してくれたのが印象的でした。また、自社管理の竹林は同じ地区の放置竹林とは明らかに違い、整然とした姿に美しさを覚えました。「いつかは京都のような観光竹林にして、ここにカフェを作りたいんです」飯田社長の言葉は目標をハッキリと伝えてくれました。


「サスティナブル」という言葉が世の中に浸透し始めてまだ数年ですが、竹炭の里では創業当時の30年近く前から環境問題を解決するための製品づくりに取り組んでいました。持続可能な世の中というものが評価されるのは今から10年後…いやもっともっと先だと思います。そのころに、宮崎県国富町が美しい竹林の有名なまさに「竹炭の里」になっているのではないかと感じさせてもらえる取材になりました。

 

(MRT宮崎放送/山下 淳史)

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